「東京都・足立16中人権侵害事件」とその後

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zoom RSS 三都議VS増田教員 準備書面3

<<   作成日時 : 2007/10/16 06:11   >>

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第4 本件女生徒の不登校に関する強弁に対する弾劾 

1 原告の主張
原告は「本件生徒が、本件プリントの配布によって、当事者たる原告に対して嫌悪の情を抱くことは社会通念上あり得ることだとしても、そこから『通学を嫌悪』したり、『女性教師を嫌悪する』状況に至ることはきわめて考えにくいと思われることからして、原判決のように、一概に、本件プリントの配布が『通学自体の嫌悪』や『女性教師一般に対する嫌悪』にまで発展にまで発展した、という認定を行なうことには無理がある」と主張する(32頁中段)。

2  無理な強弁をしているのは原告である。
教室での授業という「公の場」で、およそ教師が使用する言葉としては信じ難い品のない揶揄的表現を羅列した教材プリントの配布によって、多数の同級生の面前で、自らの母親が一方的に侮蔑的に揶揄されたというおよそありえないはずの事実を前に、多感な少女がどれ程の衝撃を受けたかは想像するに難くない。 
 本件プリントの内容は、原告ですら「当事者たる原告に対して嫌悪の情を抱くことは社会通念上あり得ること」と認める程にまで非常識なものであった(32頁中段)。これを教室において多数の同級生に配布するという通常であれば到底考えられないような行為によって本件生徒が受けた心の傷を、一般論をもって「一慨に」と論じようとする原告の姿勢が無理なのである。
本件生徒が抱いていた無念さと憤りは、学校側がした事情聴取書や本件保護者の申述書に著わされているとおりである(乙13、14)。事件後も自らの正当性を主張するばかりで何ら反省することのなかった原告は、深く傷ついたその心を慮ることもなく、事態を放置した。あげくに前記「一慨に」である。原告は、未だ、教師として本件生徒の心を傷つけた事件と向き合っていないのである。

3 東京地裁平成18年5月19日判決
原告が産経新聞社を名誉毀損等の不法行為を理由にして訴えた事件にかかる東京地裁判決(乙64)は、「問題教師 すみやかに教団から外せ」の標題の下に、「『紙上討論』と称する社会科の授業で反日的な教育を行なっていた東京都足立区の女性中学教師は、授業に疑問をもつ母親を中傷するプリントを配り、生徒が転校を余儀なくされたことから、教育委員会が動き、研修を命じられた」ことを報道した前記産経新聞記事(乙39の1〜5)の真実性に関し、本件訴訟とほぼ同じ証拠に基づき、「女生徒は、本件プリントによって母親を中傷されたことから、原告に対する怒りや恐怖を抱くようになり、原告の顔を見るのも嫌になり、平成9年の2学期以降の原告の社会科の授業を欠席するようになり、その後、同年12月9日以降には不登校となって、平成10年4月3日には本件学校から転校したところ、以上の経過からすると、本件記事部分1のうち、本件プリントの配布によってかおりが転校を余儀なくされたとの事実は真実であると認められる。」(32頁)と事実認定し、更に「女生徒の母親がクラスの緊急連絡網を利用して原告の授業方法に介入しようとしているという自己の推測について何ら事実関係の調査をしないまま、通常であれば到底考えられないような、生徒の母親を中傷する記述を含むプリントを授業において配布するという行為を行い、また、最初に本件プリントを配布した日の翌日である平成9年7月17日の朝に、元井校長から、今後配布物は事前に管理職の許可を得てから配布するようにと告げられたにもかかわらず、これに従わず、同日、さらに女生徒のクラスを含む2クラスにおいて本件プリントを配布し、右プリントを読み上げ、生徒らに下線を引かせるなどし、こうした行為の結果前記のとおり女生徒の授業欠席、ひいては不登校、転校という結果を招いたことが認められる。」(35頁)と原判決とほぼ同様の事実認定をしている。
なお、東京地裁平成18年5月29日判決(乙64)は確定している。

4 本件生徒の冷静な意見について
原告は、本件生徒が、本件プリントを配布された際、「渡辺君の米軍全滅作戦に。最初に戦争を仕掛けたのは日本だ。アメリカと日本はお互い様のような気がする。だから、これからは、一人一人が米軍基地をどうするか、真剣に考え(特に、日本政府は)、どうしたら、お互いに平和になるかを考えていくべきだ。」という冷静な意見を述べていたことを指摘するが、本件生徒が、当時、前記意見を述べていたからといって、本件生徒が原告に対して怒りや恐怖から嫌 悪の情を抱くようになったことと何ら矛盾するものではない(乙64の33頁中段参照)。
むしろ、本件生徒の意見内容を謙虚に読むなら、反米一辺倒の授業しかしない原告に対する必死のメッセージ(抗議)であったことが読み取れてしかるべきものであった。しかし、原告は、本件生徒の必死の抗議も意に介することなく、謝罪はおろか何の手当てもせずに放置したのである。

5 自己の正当化に汲々とする原告の姿勢
原告は、本件プリントの配布は、生徒達に真実を知らせるため等々、縷々正当化を試みているが、そうした原告の姿勢こそが、正に被告らが原告を教師不適格として批判した理由そのものである。
 すなわち、自己が絶対に正しいという唯我独尊の独善はさることながら、原告と保護者らとの問題に、敢えて生徒らを巻き込むことの深刻性・重大性に配慮する能力を欠如しているだけでなく、当該プリントの内容たるや、ただ一方的に当該保護者をこき下ろす感情にまかせた中傷文章となっているのである。その上、授業中にこれを読み上げ、生徒にアンダーラインまで引かせたというのである。生徒達に真実を知らせるためとは全くおそれいる。
 このような不適切なプリントを、校長から「(本件プリントは)不適切である。今後配布物は事前に管理職の許可を受けてから配布するように」との指導を受けたにもかかわらず、その指導の当日にそれを無視して、教材として配布し、授業と称してそれを読み上げ、ラインまで引かせたのである。その結果として、「事実を知らないくせに、先生を批判するなんて」といった、原告の言い分を鵜呑みにして当該保護者を批判する生徒が登場し、原告は、自らの主張を代弁する同生徒の意見をこれ見よがしにプリントに掲載しているのである。
正に、原告の思惑通りの教育成果となって顕れてきた顕著な例であって、被告らが洗脳・マインドコントロールと批判してきた基礎事実の一つとなるものなのである。

6 根拠のない想像の弁解 
原告は、この期におよんで、「本件生徒が不登校になったのは、クラブ活動をめぐって他の友人達との関係が悪化し、学校内で孤立したためである」(控訴理由書39頁)などと、唐突な主張を展開しているが、原告の供述以外に証拠となるものはなく、これもまた原告の創作にかかる責任逃れの弁解に過ぎないと言う外はない。
なお、原告は野田医師の意見書(甲27)を援用するようであるが、これは本件生徒の母親が書いた『正論』記事等をもとに、当該母親の特異な攻撃的パーソナリティなるものを占い、本件生徒の不登校や転校の理由につき、母子関係の問題があると推定したり、思春期の不登校 一般の問題にすり替えようとするものであり、科学や心理学を装ってはいるが、原告の供述を 鵜呑みにした野田医師の想像の類という外はない。
本件生徒は、他のクラスの生徒らから、本件プリントを見せられ、コピーをとらせてもらうなどの同情的な好意を受けていたし、本件生徒が登校拒否に追い込まれたことについての同情的な意見を述べた生徒も、原告の授業が原因となっていることを正しく認識していたことは隠しようのない事実である(乙1の1bQ4小堀綾子氏)。

7 無責任な責任転嫁
また、原告は、(保護者が)「本件生徒に原告の授業をボイコットするように仕向けている」とか、(校長らが)「原告との話し合いを継続して相互理解を目指すような努力をいっさい行わず」(いずれも38頁)とか論じて、無責任な責任転嫁を図っているが、その校長による「プリントを配る際には事前に見せる」との業務命令を無視して、本件プリントを配布した自らの行動をどのように弁明するのであろうか。校長らにすれば、事態を懸念したからこそ出した業務命令であったはずだが、意に介することなくプリント配布を強行して、保護者を誹謗し、本件生徒の気持ちを深く傷つけたのは原告自身なのである。
以上から明らかなように、原告のこの点に関する反論(31〜40頁)は、根拠のない弁解と無責任な責任転嫁に終始するものであるといえ、他の生徒らに取り繕うためとはいえ、当初、僅かでも表明していた反省らしき言葉すら影を潜め、開き直っているとしか思えない態度であって、ただただ呆れるばかりである。

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